連載企画「Diversity & Inclusion」金融システム事業本部 A.Oさん
TDCソフトの多様な人材を紹介する連載企画「Diversity&Inclusion」。
第2回は金融システム事業本部のA.Oさんです!
どのような業務環境でしょうか
部門によって働き方は違いますが、クレジット事業部に関しては、一つのプロジェクトのメンバーが100人以上といった大型の案件や10年以上といった長期のプロジェクトも多く、集団で組織的に動くスタイルですね。私自身はそのスタイルが合っているのかなとは思います。
仕事のどのような部分が好きですか
もともと開発や設計等、考えることが好きなのでそれは仕事に直結していますね。今は管理職のため、自分が直接携わる機会は減りましたが、メンバーが作ったものをレビューしなければいけませんので業務知識など日々のアップデートは必須です。自分の知らない範囲のことが出てくると資料を読み込み、設計書を見ながらレビューをすることもありますが、日々新たな学びを得られること自体がとても楽しいですし、全く飽きないですね。
職場の雰囲気はいかがですか
職場もそうですが、事業部全体として人間関係が熱いと思います。今の時代は、さらっと冷たく切り捨てられてしまう職場の人間関係もあるのかもしれませんが、そのようなことは絶対にないですね。上司部下というより仲間、家族的な感じに近いかもしれません。人間関係を本当に大事にしているチームだと思います。
「仕事と子育て」についてお聞かせください。出産や子育てに伴い、会社の制度は活用されましたか
産休、育休を取得し、時短勤務なども活用しました。
私自身は、決められた時間内で創意工夫をして手配、段取りをして業務を完遂させる仕事の仕方は得意でしたので、働きにくいということはありませんでした。現在は在宅勤務もできますし、勤務時間帯も調整がしやすいですので、たとえば夜できない分、朝の時間帯に仕事をすることも可能です。より働きやすくなったと思います。
復職後の仕事内容についてはいかがですか
産休前と同じ等級に合った仕事を割り振って頂いているので、その点は復職前と後では特に変化はありませんでした。勤務形態に関わらず、自分のチームがきちんとまわっていればいい、という部門の方針ですし、メンバーとの人間関係もできていましたので、スムーズに復職できたと思います。また、お客様から「復職するときは必ずまたうちの担当で戻ってきてね」と言って頂いたのも有難かったですし、心強くもあり、嬉しかったですね。
ロールモデルはいますか
一切ないです。自分が自分自身のロールモデルですね。もちろん周囲の方々の意見は参考にさせていただきますが、最終的には自分の責任で自分の信念に従って決断をするようにしています。
ご自身がロールモデルということですが、大切にしていることなど教えていただけますか
職場の人間関係に関していえば、「来るもの拒まず」ですね。相談や質問に来てくれた人には、その人とのそれまでの関係性の深さ浅さに関係なく何でも教えます。
仕事に関していえば「与えられた任務はあらゆる方法や手段を駆使して必ず最後までやり遂げる」ということですね。今、目の前にある課題に全力投球して解決しながら突き進んでいく。その先にゴールがあると思っています。
仕事が子育てに活きることはありますか
日々限りある時間の中でいかに効率よく作業するかを念頭において仕事をしています。ですので、子育てにおいても(家事も含め)割と効率よくこなせているのかなと思います。ただ何でも母親が効率よくこなしていくため、子供は自分がやらなくても何でもママがやってくれると思っている節があり、最近困っています(笑)
子育てをされている中でのキャリア形成の難しさとその対処法を教えてください
子供が小さい頃は、会社のさまざまな制度でケアをしていただくことで時間的なカバーはある程度できますし、私が出社をしたり残業をしたりしても、子供も自我がないうちはそれに気づきません。ただ、子供の自我が芽生え始めると、子育ての大変さが量的なものから質的なものに変化していくんですよね。「何時に帰ってくるの?」「今日は出社なの?」と毎日子供から尋ねられる一方で、会社からは「子供が大きくなったから、もう残業できるんだよね」と、もし言われた場合、今後のキャリア形成をどうしたらいいのかな、と考えることはあります。
このことは制度というよりは、世の中の全ての人が「子育ては突然終わるものではなく継続して続いていくもの」と認識していただき、周りも「今と同じ感じでやってくれていれば全然いいよ」というスタンスでいてくれるだけでも当事者は安心すると思います。
特に若い世代の人ほど「結婚をして子供が生まれてしまったらどうしよう」「続けたいけど続けられるか不安」と思っている人がたくさんいると思います。「(妊娠したと報告して)何か言われたらどうしよう」「(子供が熱を出したと保育園から連絡があり)帰りたいって言いたいけどどうしよう」「帰宅時間だけどみんな忙しそうで帰りますって言えない雰囲気どうしよう」など、そういった部分のケアをできないとキャリアを諦めてしまう人も出てきてしまうので、それは制度だけではなく、お互いの気遣いでもカバーできたらいいですよね。そのような土壌があって、初めて継続的なキャリア形成を考えられるのかなと思います。