社会インフラを支える仕事にプライドを持って挑む。TDCが挑戦する金融業界のDX
金融業界は「2025年の壁」や「異業種参入の増加」など、今まさに大きく変化しています。
そのような中、長い歴史をもつTDCの”金融システム事業本部”の強みや今後のビジョンについて、同本部の宮田さんにお伺いしました。
― はじめに、金融システム事業本部の紹介をしていただけますか?
銀行・保険会社・クレジット会社といった金融業界に特化した事業本部です。
法規制が関わる業界なので、業界知識・お客様の業務知識を理解した上で堅牢なシステムをスピード感をもって開発することが主なミッションです。
例えば私自身は、クレジットシステム事業部で大手クレジットカード会社の案件を長年担当していました。システム化する際には、エンドユーザーの担当部門からのヒアリングから始まります。業務の要件定義から始まり、そのあとにシステム要件をしていきます。このように「システムを作ること」だけが目的ではなく、パートナーとしてお客様のビジネスを最大化するための要件定義はもちろんのこと、運用フェーズに入ってからも改善しながら並走するところが大きな特徴です。
社会的にも影響が大きいのでプレッシャーではありますが、誰もが銀行やクレジットカードは生活の中にあるものなので、やりがいがありますね。
― 金融業界というと、最近は新規ビジネスを展開するなど注目度が上がっていますが、長年携わってきた立場からどのような変化を感じていますか?
以前は「守り」のための開発が中心でしたが、最近は「攻め」に変わってきています。
これは、異業種からの新規参入が増えてきていることが背景にあります。それに伴い、スピードも求められるようになりました。
また、システム搭載機能と業務運用負荷のバランスをとりながら、業務の最大価値を生みだすUXの提案を積極的にしています。たとえば業務運用画面の設計では、これまでに積み重ねてきた知見から実際のやりとりを具体的にイメージできるので、要望通りではなく、より効率的で効果的なシステム設計の提案をしています。
― TDCの「金融業界におけるシステム開発」における強みはなんだと思いますか?
業界知識とマネジメント力です。
創業から今まで、金融システム事業本部は当社の"柱"となっています。長い時間をかけて積み上げてきた業界知識・業務知識は、システム開発における大事なナレッジです。
また、マネジメントに関してはPMP(Project Management Professional)取得を全社で推進しています。
開発に関することはもちろん、メンバーのコンディションに関することも各チームでマネジメントが徹底されています。何かしらアラートがあがった際は、統括部長がフォローに入ることもあります。TDC全体がプロジェクトを安定化することへの意識が高く、お客様からは「組織的に対応してくれるので安心して任せられる」といったフィードバックを頂いています。
― 多くの事業本部がTDCにはありますが、金融システム事業本部ならではの魅力は何でしょうか?
大規模プロジェクトが多く、要件定義などの上流のマネジメントスキルが得られる点が魅力だと思います。
全社的に言えますが、業務プロセス・システム・エンドユーザーの課題抽出と解決に取り組むことになりますので、自分が行っているシステム開発の価値が直接見えやすく、やりがいを感じる機会の多い環境だと思います。
― 金融システム事業本部の今後のビジョンについて教えていただけますか?
金融業界に限らないですが、「2025年の崖」への対策が直近は緊急課題です。
現在の基幹システムは10-20年ほど前に作られたもので、まさに現在は新しく作っていく段階です。具体的には、レガシーからオープン化・ホストからクラウド/ソリューションを組み合わせたDX化の提案などをしています。
このように長年使われるシステムを0から作るということは、システムの第一人者になれるとも言えます。開発に携わる人であれば誰しもがやりがいを感じられるフェーズだと思います。
また、先ほどお話した通り異業種からの新規参入が多い状況ですが、そういった事業者の多くは法規制をはじめ業務知識の面で壁にぶつかるという話を聞きます。我々の強みである、業界に特化した経験・知見とマネジメント力をもって、そのような事業者に向けた要件定義のアドバイスなど「超上流工程」も展開していきたいと思います。
― 専門性の高さを活かしていくんですね。金融システム開発の経験がない人にとっては厳しい環境なのでしょうか?
金融系システムの業務経験がなかったメンバーも多く在籍しています。大規模開発が中心になるので、マネジメントスキルを身につけたいという思いで入社される方も多いです。
入社後はまずプロジェクトに入って、ご経験に合わせてできることから始めて頂きます。技術はもちろん、業界知識を身につける勉強会などを行う文化が全社的にも定着していますし、マネジメントに強みを持つ我々ですので教育スキームも整備しています。
― 最後に、記事をご覧になっている方にメッセージをお願いします。
金融サービスは社会インフラの中心なので、とても責任がある仕事です。
業務知識・技術はもちろん大事ですが、「プライドを持てる仕事」ができることにやりがいを感じられると思います。ぜひ前向きに、チームで一緒に取り組んでいきましょう!